論稿「『被告人の虚偽供述に対する制裁』案(及びその変遷)について」 筆者:T・S
2015年2月2日
 「法制審議会 ― 新時代の刑事司法制度特別部会」で検討された課題のうち、被告人の虚偽供述に対する制裁についての光藤景皎・大阪市立大学名誉教授の論稿です。
 論稿は、この問題についての「時代に即した新たな刑事司法制度の基本構想」(2013年1月)での提起から、その特別部会に提出された「作業分科会における検討結果(たたき台)の中の「被告人の虚偽供述に対する制裁」案(2014年2月)にいたる経緯をたどります。
 被告人には黙秘権が認められており、虚偽供述に対して新たな制裁を新設することは被告人の権利を侵害するのではないかと危ぶまれます。論稿はそのことを専門的立場から分析しています。

 この論稿は『刑事司法改革とは何か 法制審議会特別部会「要綱」の批判的検討』(2014年9月、現代人文社)に収載されています。