書籍『裁判員時代に死刑を考える』 筆者:H・O
2011年6月13日

 死刑制度に関わる作品をもつ漫画家・郷田マモラさんと裁判員裁判などの取材を続ける新聞記者・竹田昌弘さんの対談録です。
  裁判員制度がスタートし、裁判員裁判で死刑判決も出され始めています。各地の裁判員裁判で裁判員が死刑という刑とその適用にどのように向き合っているのかを検証しつつ、死刑制度の是非や裁判員制度の改革課題などについて語り合われました。
  両人の死刑制度に対する立場・考えには異なるところがあり、あらためて死刑制度について考える素材が提供されています。
  裁判員制度は施行から3年後には見直されることになっています。それはもう来年です。裁判員制度の改革課題について市民サイドでの検討を急ぐ必要性を感じさせてくれる書でもあります。

 
【書籍情報】
2011年5月、岩波書店から岩波ブックレットとして刊行。定価(本体560円+税)。著者は死刑制度に関わる作品をもつ漫画家・郷田マモラさんと裁判員裁判などの取材を続ける新聞記者・竹田昌弘さん。