韓国の司法改革に学ぶ  
2015年1月26日
講演会「韓国の司法と日本の司法」(2014/12/21)
 講演会「韓国の司法と日本の司法」が2014年12月21日、全水道会館(東京・文京区)で開催されました。主催は、NPO法人「刑事司法及び少年司法に関する教育・学術研究推進センター(ERCJ)」です。
 講演の部では、弁護士として韓国の民主化運動に大きな貢献をなした韓勝憲(ハン・スンホン)氏(元韓国司法制度改革推進委員会委員長)と韓寅燮(ハン・インソプ)ソウル大学法学専門大学院教授が「韓国の国民参与裁判の現状と展望」と題してお話されました。
 韓国の国民参与裁判は、司法の民主化をはかるものとして、日本での裁判員裁判に先立って導入されました。その制度と運用は日本の裁判員制度を検証する際にも参考になり、参加者の多くがそのことを感じることになりました。
 次に周防正行氏(映画監督)と白取祐司北海道大学教授の対談がありました。
 周防氏は、法務省法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」のメンバーを務めた経験を中心に話されました。そこでは検察・警察側のメンバーが冤罪を引き起こす従来の刑事司法のありかたを反省せず、改革の必要性の認識をもっていないところがあったと批判しました。(T.S)