裁判官・検察官の倫理教育を考える  
2015年1月12日
国際シンポジウム「裁判官と検察官の倫理教育をどう行うか」(12/14)
 国際シンポジウム「裁判官と検察官の倫理教育をどう行うか」が2114年12月14日、一橋大学で開催されました。シンポジウムの主催は「国立大学法人一橋大学・法学館寄付プロジェクト」です。
 第一部では、ヘレナ・ウォーレンブリッジ・シンガポール国立大学法学部准教授が「裁判官倫理規則の必要性」と題して講演し、シンガポールにおける裁判官倫理規則について説明しました。
 次に、コリン・ウィンチェスター・米国ユタ州裁判官倫理委員会事務局長が、同州における裁判官の非違行為を調査し、州の最高裁に懲戒の勧告をする権限を持つ「州裁判官倫理委員会」の意義や役割・活動状況などを解説しました。
 第二部では、今村文彦・一橋大学職業倫理教育プロジェクト プログラム・コーディネーターが「当事者主義の構造〜日米の比較」と題して報告しました。それは裁判官・検察官・弁護士の法曹倫理についての日米比較でした。
 次に村岡啓一・一橋大学法学研究科特任教授が「検察官倫理規則と裁判官倫理規則の必要性」と題する報告を行いました。
 シンポジウムではいろいろな場面で参加者から、裁判官の倫理規定をつくる必要性を疑問視する意見も出されました。裁判官・検察官の倫理規定に関しては、さらに研究を深める必要があると思いました。(T.S)