『市民のための司法を −明日の法律家へY』 筆者:H・O
2011年9月26日

 2001年6月、司法制度改革審議会が意見書「21世紀の日本を支える司法制度」をまとめました。この意見書に基づき、日本の司法制度改革が以前にはない規模とスピードですすめられました。その評価にはわかれるところがありますが、司法をめぐる諸問題を具体的に検証しながら、本当に求められる計画が探求される必要があるでしょう。本書は司法制度改革審議会の意見書が出された、まさにその年その月に刊行されました。
  本書は、裁判官、弁護士、裁判当事者、NGO関係者などが司法の現状と改革課題について、実際の体験・経験などを踏まえて語った講演録集です。各講演録の中の様々な事例や問題提起は今般の司法制度改革を検証するためにも役立つでしょう。
  会計士からの司法への提言、外国人からの問題提起なども刺激的です。

 
【書籍情報】
2001年6月、日本評論社から刊行。伊藤真の司法試験塾・法学館編。定価は本体価格1,800円+税。