主の平和 −私は犯人ではありません  
2013年12月23日
前川彰司さん(福井女子中学生殺害事件再審請求人)
 
 私は今から28年前、福井で起きた女子中学生殺人事件の犯人とされ、一審で無罪判決を勝ち取るも二審、最高裁で逆転有罪にて刑が確定し服役。出所した後、裁判のやり直しを求め再審請求を申し立て、いったんはそれが認めれましたが後に棄却され、今最高裁で係争中です。

 この事件の特徴としましては、とにかく一から十まで、何から何まで全て嘘、嘘、また嘘のオンパレード。全て虚言風言の産物であり、自白も、証拠らしい証拠も、何ひとつありはしません。あるのは犯行のあった日に、私が血を付けているのを見たという複数の証人の証言です。しかしそれらも変遷極まりなく、未だにくるくる変わっているのが実情です。ましてそれらの証人等は、そのほとんどがシンナーやシャブといった薬物の乱用者で、警察、検察に対し弱みのある、利害関係著しい街のジャンク達ばかり。警察はうまいことにそういう連中を引っ張ってくるのです。

 当然のことながら、証人の証言は互いに食い違いや齟齬があり、逮捕者まで出る始末です。また言い出しっぺの証人は、当初窃盗とシャブで留置中の警察署から、「犯人を知らないか。俺の情報で逮捕出来れば減刑してもらえる。頼むぞ。」といった内容の手紙を書いたり、面会時に伝言したり。大筋で一致しているだけの司法判断が揺れています。こちらとしてはたまったものではありません。

 とかく本件、私を犯人と指し示す全ての証拠はデタラメです。何から何まで嘘八百!私を信じる信じないは人それぞれでしょう。それは各々自由です。しかし自分の事は自分が一番よく知っています。私は殺していません。被害者を紹介された事実もありません。無実です。これは社会正義にもとる、国家による濡れ衣です。何としても晴らしたい一念です。

 ハレルヤ、ハレルヤ・・・。天のいと高きところには神に栄光。地には善意の人に平和あれ。
ミカエル前川彰司
 
<編集部から>
 以前当サイト「村井敏邦の刑事事件・裁判考」で福井女子中学生殺害事件について記述しています。下記です。ご案内します。
 福井市女子中学生殺害事件の再審開始(その1)
 福井女子中学生殺害事件の再審開始(その2)〜福井女子中学生殺害事件と証拠開示