今こそ、市民が司法を変えるとき  
2013年6月10日
なくせ冤罪!市民評議会設立総会(6/8)
2013年6月8日、「なくせ冤罪!市民評議会」の設立総会が東京・渋谷で開催されました。
 記念講演では、水谷規男大阪大学法科大学院教授が、「3つの無期再審無罪事件から見えてくるもの ―開始決定と棄却決定が相半ばする再審の現状と救済のための展望―」と題して、再審開始決定の足利事件、布川事件、東電OL事件の冤罪事件の共通点の分析や冤罪からの救済のための展望などを話されました。
 記念講演の後、水谷規男氏、ジャーナリスト・江川紹子氏、東電OL事件の冤罪被害者を支援してきた客野美喜子氏がパネルディスカッションをおこないました。その中で江川氏は、冤罪の諸悪の根源は裁判所にあると断罪し、供述調書に偏重した裁判のあり方を批判しました。また、市民が裁判官を監視する必要性を強調し、個々の裁判官の判決がわかるようなデータベースをつくることを提案しました。
総会には、日弁連えん罪原因究明第三者機関ワーキンググループ事務局長の泉澤章弁護士も参加し、えん罪原因究明第三者機関設置を訴えました。「今こそ、市民が司法を変えるとき」ということが確認される場となりました。


 「なくせ冤罪!市民評議会」(SNOW)のホームページはこちら。
 6月8日の模様も動画でアップ予定とのことです。(T・S)