冤罪防止に役立つ科学鑑定を  
2013年1月28日
専修大学・冤罪フォーラム

 2013年1月26日、専修大学今村法律研究室が主催し、冤罪事件を検証するフォーラムが開催されました。
 再審で無実が確定した事件、再審開始が決まった事件、再審請求がなされている事件の担当弁護士が裁判における科学鑑定の状況と問題点を次々と報告しました。
 DNA鑑定の結果にもとづいて再審請求人の無実が確定した、東電OL殺人事件の報告も行われました。袴田事件の再審でもDNA鑑定の結果が再審請求人に有利に働き始めていることが報告されました。
 一方で、名張毒ブドウ酒事件や恵庭OL殺人事件などでは、裁判で証拠の検討が非科学的である状況が報告されました。
 裁判員制度が導入されたこんにち、市民がプロの裁判官とともに刑事裁判にたずさわるようになっています。証拠を科学的に吟味・検討しなければならない場面も出てくるでしょう。市民の中にその重要性を広げ、冤罪の被害者が生まれることのないようにしていきたいものです。

 なお、以前当サイトで、次のとおり、上記の東電OL殺人事件、袴田事件、名張毒ブドウ酒事件に関わる情報を発信していますので、ご案内します。

  「ゴビンダさんを支援する」客野美喜子さん(2011年3月21日)
  「ゴビンダさん再審の新たな動きをうけてネパールから家族が緊急来日」客野美喜子さん(2011年9月26日)
  「東電OL殺人事件」村井敏邦さん(2011年10月10日)
  「東電OL事件再審開始決定の意義」大出良知さん(2012年7月30日)

  「大詰めを迎えた冤罪「袴田事件」第二次再審請求審」石井信二郎さん(2011年11月14日)
  「元プロボクサーと再審請求のゆくえ」村井敏邦さん(2012年5月7日)

  「名張事件の現状と問題点」田中哲夫さん(2011年3月28日)
  「名張毒ぶどう酒事件再審請求棄却決定について(1)」村井敏邦さん(2012年6月6日)
  「名張毒ぶどう酒事件 不当決定に思う」近藤千佐子さん(2012年6月18日)
  「名張毒ぶどう酒事件再審請求棄却決定について(2)」村井敏邦さん(2012年7月2日)
  「名張事件再審開始決定とその取消の効果」村井敏邦さん(2012年8月6日)