「WEB 市民の司法 〜裁判に憲法を!〜」 は、裁判が日本国憲法にもとづいて行われることを望み、法学館憲法研究所(所長:伊藤真)と「司法改革・市民フォーラム」(代表:大出良知・東京経済大学教授)が共同で運営します。
 
2018年3月26日(月)
【村井敏邦の刑事事件・裁判考(75)】
再審開始決定に対する検察官の特別抗告について
村井敏邦さん(一橋大学名誉教授)
 
大崎事件の再審開始決定
 1979年10月、鹿児島県大崎町で男性(当時42歳)が自宅の牛小屋で遺体で見つかった事件で、男性の義姉のHさんと親族3人(いずれも故人)が殺人と死体遺棄の疑いで逮捕・起訴されました。Hさんは終始無実を訴えましたが、1981年4月に懲役10年が確定して服役しました。Hさんは、1995年4月に鹿児島地裁に対して第1次再審請求をし、2002年に鹿児島地裁が再審開始を決定しましたが、福岡高裁宮崎支部はこれを取り消し、再審請求を棄却しました。2007年に提起した第2次再審請求も退けられ、2015年7月に第2次請求を申し立てました。 …