「WEB 市民の司法 〜裁判に憲法を!〜」 は、裁判が日本国憲法にもとづいて行われることを望み、法学館憲法研究所(所長:伊藤真)と「司法改革・市民フォーラム」(代表:大出良知・東京経済大学教授)が共同で運営します。
 
2019年11月11日(月)
【村井敏邦の刑事事件・裁判考(90)】
再審請求と前審関与
村井敏邦さん(一橋大学名誉教授)
 

 通常審では、前審に関与した裁判官は除斥の対象となります(刑訴法20条7号)。それは、前審に関与した裁判官が同一事件についての後の裁判でも関与することは、すでに心証を形成していることによって、公平な判断ができないということで、そのような裁判官は後の裁判に関与してはならないということです。
 ところが、大崎事件では、2次再審請求の裁判に関与した裁判官の一人が第3次再審請求においても関与していました。再審については、前審関与についての規定は存在しません。…